北海道で使うエコジョーズの月々ガス代実測と目安|節約の具体手順を解説

札幌西区役所の外観と周辺の街並み
暮らし

冬の光景を見て「エコジョーズに替えたほうがガス代が安くなる?」と不安になる方は多いはずです。

北海道の厳しい寒さでは給湯や暖房で月々のガス料金が大きく変わります。

この記事では札幌・函館・旭川・道東の実測データや一戸建て・集合住宅別の目安を提示します。

さらに外気温や断熱性能など費用に影響する要因と、給湯温度の見直しやタイマー活用など今すぐ試せる節約手順も具体的に解説します。

導入コストの回収年数や都市ガスとプロパンの差も分かりやすく示します。

続きで詳しい実測値とあなた向けのチェックリストを確認しましょう。

最後にチェックリスト付きで次の一手をすぐ決められるようにします。

試算例も多数掲載。

北海道で使うエコジョーズの月々ガス代実測データと目安

札幌駅とJRタワーの外観と青空

エコジョーズ導入後の北海道でのガス代は、地域ごとの気候差や住まいの形態で大きく変わります。

ここでは札幌、函館、旭川、道東の月別平均と、一戸建て・集合住宅別の平均、さらに人数別の目安を示しますので、実際の検討にお役立てください。

札幌の月別平均

札幌の実測値は1月が20000円前後、2月が18000円前後、3月が14000円前後、4月が9000円前後、5月が7000円前後、6月が6000円前後、7月が5000円前後、8月が5000円前後、9月が6000円前後、10月が8000円前後、11月が12000円前後、12月が17000円前後となっています。

函館の月別平均

函館は札幌よりやや温暖で、1月が17000円前後、2月が15000円前後、3月が13000円前後、4月が8500円前後、5月が6500円前後、6月が5500円前後、7月が4800円前後、8月が4800円前後、9月が5800円前後、10月が7500円前後、11月が10000円前後、12月が15000円前後が目安です。

旭川の月別平均

旭川は道内でも寒さが厳しく、1月が25000円前後、2月が22000円前後、3月が17000円前後、4月が11000円前後、5月が8000円前後、6月が7000円前後、7月が6000円前後、8月が6000円前後、9月が7000円前後、10月が10000円前後、11月が16000円前後、12月が22000円前後という傾向です。

道東の月別平均

道東地域は降雪量や寒暖差の影響で変動が大きく、冬季は旭川並みに高くなる場合があります。

目安としては1月が23000円前後、2月が20000円前後、3月が16000円前後、4月が10000円前後、5月が7500円前後、6月が6500円前後、7月が5500円前後、8月が5500円前後、9月が6500円前後、10月が9500円前後、11月が14000円前後、12月が20000円前後と想定してください。

一戸建ての月別平均

一戸建ては外気の影響を受けやすく、集合住宅よりもガス代が高くなる傾向があります。

平均ガス代円
1月 20000円
2月 18000円
3月 14000円
4月 10000円
5月 8000円
6月 7000円
7月 6000円
8月 6000円
9月 7000円
10月 10000円
11月 15000円
12月 19000円

集合住宅の月別平均

集合住宅は断熱性能や上下階の暖房効果を受け、同地域の一戸建てに比べて10〜30%程度低くなることが多いです。

具体的には冬季のピークで12000円前後、夏季は4000円〜6000円前後が目安となります。

家族人数別目安(1人)

一人暮らしの場合、給湯中心の使い方であれば年間を通してガス代は低めに抑えられます。

  • 夏季平均 3000円〜5000円
  • 冬季平均 5000円〜8000円
  • 年間平均 4500円〜6500円

家族人数別目安(4人)

4人家族では給湯回数や暖房負荷が増え、冬場のガス代が大きく膨らみます。

目安としては冬季ピークで20000円〜30000円前後、夏季は8000円〜12000円前後、年間平均で12000円〜18000円前後を見込むと良いでしょう。

北海道でのガス代を左右する要因

JR函館駅とモダンな駅前の外観

北海道のガス代は単にガスの単価だけで決まるわけではなく、気候や住まいの特性、生活習慣など複数の要素が絡み合って変動します。

ここでは代表的な5つの要因を取り上げ、具体的にどのようにガス代に影響するかをわかりやすく解説します。

外気温

外気温は暖房需要に直結し、気温が下がるほど暖房に必要なガス量が増えます。

北海道では冬季の寒さが厳しく、特に1月から2月にかけて消費量がピークに達する家庭が多いです。

暖房と給湯の両方で消費が増えるため、寒波の到来時にはガス代が急上昇しやすい点に注意が必要です。

住宅断熱性能

住宅の断熱性が高いほど室内の熱が逃げにくく、同じ室温を維持するためのガス消費を抑えられます。

断熱レベル 想定される影響
高断熱
高気密
暖房負荷低下
給湯効率向上
中断熱 季節により消費変動
部分的な改善効果あり
低断熱 暖房負荷大
ガス消費増加

特に北海道の古い住宅では断熱性能が低いケースが多く、窓や基礎の断熱改善が即効性のある節約策になります。

暖房運転時間

暖房を何時間稼働させるかで消費量は直線的に増えますので、運転時間の管理が重要です。

長時間連続で暖房するよりも、生活時間に合わせて設定温度を下げたり、タイマーで運転を制御すると効果が出やすいです。

また、床暖房や暖房機の種類によって熱の立ち上がりや保温性が異なるため、運転パターンを見直すことでガス代を抑えられます。

給湯使用頻度

給湯の使い方もガス代に大きく影響します。

  • シャワー
  • 湯船(入浴)
  • 食器洗い
  • 洗濯
  • 掃除・その他

シャワーの回数や1回あたりの使用時間、湯船の追い焚き頻度などが多いと給湯分のガス使用量が増加します。

使用時間をまとめる工夫や、給湯温度を少し下げることで無理なく節約できる場合が多いです。

家族人数

家族が多いほど給湯需要は増えますが、人数あたりの使用量は必ずしも比例しません。

例えば4人家族では入浴や洗濯の回数が増えるため総消費は高くなりますが、使用をまとめるなど工夫すると効率は上がります。

逆に単身世帯では給湯の固定負荷が割合として大きくなることがあり、使い方次第で割高感が出やすい点に留意してください。

エコジョーズで実行する節約の具体手順

北海道庁旧本庁舎と赤レンガ通りの冬景色

北海道の厳しい気候でも、エコジョーズを上手に使えばガス代を抑えられます。

ここではすぐに実行できる具体的な手順を、わかりやすく紹介します。

給湯温度の設定見直し

まずは給湯温度を確認してください。

シャワーや手洗いは42度から40度、さらに38度に下げるだけでも消費ガスを抑えられます。

浴槽のお湯は熱めにしすぎず、入浴時の快適さと節約のバランスを探るとよいです。

温度を下げると燃焼時間が短くなり、ガス使用量の削減につながります。

使用時間の集中化

給湯や暖房の使用時間をある程度まとまらせると無駄な運転を減らせます。

  • 朝の洗面とシャワーを短時間でまとめる
  • 食器洗いを一度にまとめて温水使用を集中させる
  • 洗濯機の温水利用をまとめて行う

時間帯が分散すると再加熱や待ち運転が増え、結果的にガス消費が増える傾向です。

追い焚き回数の削減

追い焚きは短時間でも大きくガスを使うため、回数を減らすことが重要です。

入浴前に給湯でまとめて適温にする、または浴槽保温シートを使って湯温低下を抑える方法が有効です。

家族で時間を合わせることが難しい場合は、追い焚きの代わりに追い炊き機能付きのタイマーを活用してください。

入浴後の残り湯を保温する習慣をつけるだけで、追い焚き回数を大幅に減らせます。

タイマー活用

エコジョーズにはタイマーや予約運転機能がある機種が多いです。

就寝前や帰宅時間に合わせて運転を開始するよう設定すると、無駄な常時運転を避けられます。

さらに外出中の長時間不在時は運転を停止するなど、生活リズムに合わせた使い方をすると効果的です。

スマートホーム機器と連携できる場合は、より細かい時間管理が可能になります。

定期メンテナンス

定期的な点検と清掃は機器の効率維持に直結します。

フィルター詰まりや燃焼不良を放置すると、燃焼効率が下がりガス消費が増えます。

点検項目 推奨頻度 期待できる効果
外観チェック
配管の目視
年1回
必要時随時
早期発見
事故予防
燃焼部清掃
バーナ点検
年1回 燃焼効率回復
交換部品確認
熱交換器チェック
2年に1回 長期安定運転

専門業者による年1回の点検を受けることをおすすめします。

簡易な日常チェックは自分でも行い、異音や異臭を感じたらすぐに相談してください。

導入・買い替えでの費用対効果の算出

札幌西区役所の外観と周辺の街並み

エコジョーズ導入や既存給湯器の買い替えを検討するときは、単純な購入価格だけで判断してはいけません。

初期費用と施工費、そしてランニングコストの差を合わせて比較することで、実際の費用対効果が見えてきます。

初期導入費用

エコジョーズ本体の価格帯は機種性能や熱効率、メーカーで幅があります。

一般的なガス給湯器に比べて高効率化のための熱交換器や制御部品が追加される分、本体価格は高めです。

目安としては家庭用の標準的な機種で10万円台後半から30万円台前半の範囲が多く見られます。

高機能タイプや給湯能力の大きい機種、追い焚きやスマート制御を備えたモデルはさらに高額になります。

購入価格だけでなく、保証内容や耐久性も選定時の重要な判断材料になります。

設置工事費用

既設機からの交換工事で済めば工事費は比較的抑えられます。

ただし、屋外設置から屋内設置への変更や、配管のやり直し、排気系の追加工事が必要な場合は費用が跳ね上がります。

一般的な交換工事の費用は2万円から10万円程度が目安となりますが、複雑な工事が絡むと20万円以上になることもあります。

また、設置場所のアクセス性や既存配管の老朽度によって作業時間が延び、結果として追加費用が発生します。

工事見積もりは複数業者からとり、内訳を確認して比較することをおすすめします。

ランニングコスト比較

エコジョーズは廃熱回収により同容量の湯を作る際のガス消費を低減できます。

そのため年間のガス代が従来機と比べて10%から20%ほど削減されるケースが多いです。

ただし実際の削減率は使用状況や地域の気候、ガスの種別で変動します。

項目 都市ガス従来機 年間目安 都市ガスエコジョーズ 年間目安
給湯中心家庭 120000円 100000円
暖房併用家庭 200000円 170000円

上表は一例であり、プロパン地域では単価が高いため金額差がより大きくなります。

都市ガスとプロパンの差、そして使用量の違いを踏まえて年間コストを試算してください。

回収年数の目安

回収年数は導入差額を年間の光熱費削減額で割って算出します。

例えばエコジョーズの追加投資が15万円で、年間のガス代が2万円安くなる場合、回収年数は7.5年となります。

初期費用を低く抑えられれば回収は早くなりますし、ガス単価が高い地域ではより短くなる傾向です。

また、給湯器の寿命を15年と仮定すると、回収後も節約効果が継続するため総合的なメリットは大きくなります。

導入時には機種ごとの寿命や保証期間も考慮に入れ、長期的視点で判断してください。

補助金と助成金

自治体や国の省エネ支援制度を利用できる場合があります。

  • 国の省エネ補助金
  • 都道府県の住宅支援制度
  • 市町村のエコ設備助成
  • リフォームと併用の優遇制度

補助金は年度や予算によって変わりますので、申請条件や受付期間を事前に確認してください。

申請には領収書や設置証明が必要なことが多く、工事業者と連携して進めると手続きがスムーズになります。

都市ガスとプロパンで変わる実際のガス代差

北海道庁旧本庁舎の正面外観と庭園

北海道でガス機器を使うとき、都市ガスとプロパンガスでは料金構造と実際の請求額に大きな差が出ます。

地域性や使用状況で開きが出やすいため、目安と計算例を提示して違いを理解していただきます。

都市ガスの料金例

プラン 従量単価円/m3 月間目安料金
低価格プラン 120 2,400円
標準プラン 140 2,800円
高単価プラン 160 3,200円

上の表は一例で、月間使用量を20m3とした目安を示しています。

都市ガスは供給がパイプラインで安定しており、従量単価が比較的安定している点が特徴です。

実際の料金は基本料金や契約形態、季節変動で上下しますので、契約先の詳細を確認してください。

プロパンガスの料金例

プロパンガスは地域ごとに価格差が大きく、同じ使用量でも都市ガスより高額になりやすいです。

一般的にプロパンの従量単価は都市ガスの2倍から3倍程度になることが多く、月間の請求額は数千円から数万円の幅があります。

仮に同等の給湯や調理使用を都市ガスで月額3,000円程度でまかなえた場合、プロパンでは8,000円から15,000円程度になることがあり得ます。

ただし、プロパンはボンベ容量や契約条件で単価が変わりますので、複数社で見積もりを取ることをおすすめします。

料金プランの違い

  • 従量課金型
  • 基本料金+従量型
  • 時間帯別割引プラン
  • セット割引(電気や設備とセット)
  • 地域限定の低価格プラン

料金プランは各事業者で種類が多く、同じ使用量でもプラン次第で請求額が変わります。

特に時間帯別やセット割引は生活パターンに合えば有効ですから、ライフスタイルに合わせて選んでください。

供給安定性

都市ガスは地下の配管網で供給されるため、日常的な安定性が高いです。

一方で地震や大規模事故時は復旧に時間がかかる場合がありますが、復旧作業の仕組みが確立されています。

プロパンは各家庭にボンベやタンクがあり、配送によって補充されますので、災害時には配送網の混乱で一時的に不足することがあります。

ただしプロパンは配管に頼らないため、地域や個別事情によっては復旧が早い利点もあります。

メンテナンス性

都市ガス機器は定期点検やガス漏れ検知が整備されており、交換部品の入手性も良好です。

プロパンはボンベ交換やタンク点検が必要で、所有形態によっては管理責任が発生します。

どちらも安全点検は重要で、定期的なメンテナンスで故障や事故を未然に防げますし、結果的にランニングコストの安定につながります。

導入前には点検頻度や交換費用を確認し、長期視点での維持管理費を比較してください。

北海道での次の一手を決めるチェックリスト

新緑とライラック咲く大通公園と札幌テレビ塔

北海道でエコジョーズを導入した、もしくは検討中の方に向けて、優先順位が分かる実行リストを用意しました。

短期での節約効果と長期的な回収を両方考慮し、手順を絞って進めると効率的です。

  • 初期費用と補助金の確認
  • 都市ガスかプロパンかの料金比較
  • 現在のガス使用実測データの把握
  • 住宅の断熱性能チェック
  • 給湯温度と使用時間の見直し
  • 見積もりを複数社から取得
  • 設置後の定期メンテナンス計画

このチェックをもとに優先順位を決めれば、効率よくガス代削減へとつなげられます。

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