12月の北海道といえば、まさに雪の季節の始まりです。
旅行や観光を計画している方や、初めて北海道の冬を体験する方の中には、どれほど雪が降るのか、どんな服装や準備が必要なのか、不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
このページでは、12月の北海道で降る雪の特徴や気象状況、雪を楽しむためのアクティビティや移動時の注意点、さらに冬ならではのイベント情報など、知っておきたいポイントをわかりやすくまとめています。
冬の北海道でしか味わえない美しさや楽しみ方をお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
12月の北海道で降る雪の特徴と気象状況

12月の北海道は本格的な冬の到来を告げる時期であり、本州とは異なる厳しい寒さと大量の雪が特徴です。
この時期の降雪は、北から流れ込む寒気と日本海からの湿った空気がぶつかることで発生しやすく、地域によっては短期間で一気に積雪が増えます。
日本でも特に雪が多い北海道は、12月になると市街地でも白銀の世界が一面に広がります。
初雪が降る時期とその傾向
北海道では初雪が本州よりもずっと早い時期に観測されます。
札幌や旭川など内陸部では、例年10月下旬から11月上旬に初雪が観測されることが一般的です。
しかし、近年は気候変動の影響で初雪の時期が遅くなる傾向も見られます。
- 札幌:平均初雪時期は10月末〜11月上旬
- 函館:11月初旬
- 稚内:10月中旬
- 帯広:10月下旬〜11月上旬
初雪が降った後は一旦消えることもありますが、12月に入ると安定して積雪が残り始めます。
12月の北海道各地の積雪量データ
12月の北海道は地域によって降雪量や積雪状況が大きく異なります。
以下は、主要都市の12月平均積雪量の目安です。
都市名 | 12月平均積雪深(cm) | 特徴 |
---|---|---|
札幌 | 35〜50 | シーズン本格化、街全体が白銀に包まれる |
旭川 | 45〜60 | 道内有数の積雪地帯、気温も特に低い |
函館 | 15〜25 | 雪は多くないが根雪になることが多い |
帯広 | 20〜35 | 雪質が軽く、すぐに積もることが特徴 |
年によって前後しますが、これらの都市を中心に道全体で本格的な降雪期へ入ります。
雪質とパウダースノーについて
北海道の雪は「パウダースノー」と呼ばれるほど粒子が細かく、ふわふわと軽いのが特徴です。
これは氷点下の非常に低い気温で雪が降るため、水分をほとんど含まない雪になるためです。
スキーやスノーボードなどウィンタースポーツを楽しみに訪れる人にとって、このパウダースノーの感触は特別です。
また、雪かきや歩行の際にもサラサラして比較的扱いやすい反面、風で舞いやすいので注意が必要です。
12月の雪による交通状況の変化
12月に入ると北海道の道路や鉄道は積雪や凍結の影響を受け始めます。
特に急激な降雪や吹雪になると、主要道路や高速道路が通行止めになることも珍しくありません。
- 除雪車が早朝から活動し、道路状況の維持が図られます。
- JR北海道などの列車は遅延や運休が発生することがあります。
- 空港では除雪作業のために発着が遅れる場合も。
- 凍結によるスリップ事故や歩行者の転倒にも注意が必要です。
生活や旅行の際は、最新の天候・交通情報を必ず確認しましょう。
雪の日の気温推移と天気の特徴
12月の北海道は日中でも氷点下の気温が続く日が多くなります。
最低気温は内陸部でマイナス10度以下になることもあり、特に早朝や夜間は厳しい冷え込みが特徴です。
降雪とともに曇りや雪の天気が多く、晴天は少なめですが、稀に晴れた日は輝くような雪景色が広がります。
気象の急変もあるため、防寒対策とともに天気の変化にも注意が必要です。
12月の北海道で雪が多いエリア
北海道の中でも特に雪が多いエリアはいくつかあります。
札幌や旭川、岩見沢など道央エリアは、日本海側からの湿った空気の影響を強く受け、連日雪が降ります。
また、北海道西部のニセコエリアや小樽・倶知安周辺も非常に雪が多いことで有名です。
これらの地域はウィンタースポーツや雪遊びに最適な場所です。
雪景色が美しいスポット
12月の北海道は幻想的な雪景色を楽しめるスポットが各地に点在しています。
特におすすめなのは、歴史ある建築物と雪が織りなす小樽運河や、白い雪と青い池がコントラストをなす美瑛町の青い池です。
札幌の大通公園では、ホワイトイルミネーションと雪が相まって幻想的な世界が広がります。
また、ニセコや富良野など山間部のリゾート地も、美しい雪山と自然に囲まれた景観を楽しめます。
12月の北海道で雪を体験できるアクティビティ

12月の北海道は雪景色が広がり、豊富なアクティビティが楽しめる季節です。
雪を活かした遊びや体験が各地で用意されており、初めての方から上級者まで満足できる内容が揃っています。
ここでは、北海道で人気の雪のアクティビティをいくつか紹介します。
スキーやスノーボードを楽しめる場所
北海道は世界有数のパウダースノーを誇るスキーリゾートが多く集まっています。
特に12月はシーズンの始まりとして、各地のスキー場がオープンし、多くの人々で賑わいます。
スキー場名 | 所在地 | 特徴 |
---|---|---|
ニセコグラン・ヒラフ | 倶知安町 | 海外からの観光客に人気、ふわふわの雪質 |
ルスツリゾート | 留寿都村 | 3つの山を持つ大規模ゲレンデ |
富良野スキー場 | 富良野市 | ファミリー向けのコースも充実 |
これらのスキー場はレンタル設備やスクールも充実しており、初めてでも安心してチャレンジできます。
早朝や夕方の美しい景色もおすすめです。
スノーシュー体験ができる施設
スノーシューは雪の上を楽に歩ける道具で、北海道の冬ならではの自然散策が楽しめます。
- 大雪山系周辺のガイドツアー
- 支笏湖付近での森の中の体験
- 小樽や札幌近郊の気軽なコース
これらの施設では、初心者でも楽しめるコースやガイド付きのプランが用意されています。
動物の足跡を探したり、雪景色の中でティータイムを楽しむこともできます。
雪遊びに人気の公園や広場
小さなお子様連れでも楽しめる雪遊びスポットも豊富です。
札幌市の大通公園や旭川の常磐公園では、12月から雪像づくりやそり遊び、雪合戦などが人気です。
広いスペースでのびのびと遊べるので、安全に雪の魅力を感じることができます。
また、一部の公園では雪だるまのコンテストやライトアップイベントなども開催されます。
氷上ワカサギ釣りのスポット
凍った湖で楽しむワカサギ釣りも、12月の北海道で体験できる人気アクティビティです。
氷に穴を開けて釣り糸を垂らし、釣れたワカサギをその場で天ぷらにして味わうのも格別です。
代表的なスポットには網走湖や砂川遊水地、朱鞠内湖などがあります。
初心者向けのレンタルセットやガイドサービスがあるところも多いので、気軽にチャレンジできます。
12月の北海道の雪道を安全に移動するポイント

12月の北海道では本格的な冬が訪れ、各地で積雪や路面の凍結が始まります。
安全に移動するためには、雪道特有のリスクや注意点を押さえることが大切です。
車や公共交通機関、徒歩など移動手段ごとに対策を知り、しっかり準備をしましょう。
雪道用の車の装備
北海道の12月は急に大雪が降ることも多く、車で移動する場合は冬の装備が欠かせません。
スリップ事故を防ぐためにも、タイヤは必ずスタッドレスタイヤまたはチェーンを装着しておきましょう。
さらに視界が悪くなるため、ワイパーやウォッシャー液も寒冷地用に交換することをおすすめします。
車のバッテリーは寒さで弱まりがちなので、事前に点検をしておくと安心です。
凍結や積雪で立ち往生する場合に備え、スコップや牽引ロープ、ブースターケーブル、手袋、毛布なども車内に常備しておきましょう。
- スタッドレスタイヤまたはチェーンの装着
- 寒冷地用ワイパーとウォッシャー液
- バッテリーの点検
- スコップ・牽引ロープなどの非常用品の備え
公共交通機関の利用時の注意点
冬の北海道では、公共交通機関も天候や積雪の影響を受けやすくなります。
大雪や吹雪の日には、列車やバスが遅延や運休になることがありますので、事前に運行情報を確認することが大切です。
また、交通機関の混雑や遅れも予想されるため、時間には余裕を持った行動を心がけましょう。
注意点 | ポイント |
---|---|
運行情報の確認 | 公式サイトやスマホアプリを活用 |
時間に余裕を持つ | 移動予定の前後に余裕を |
防寒対策 | 待ち時間に備えて暖かい服装を |
駅やバス停付近の路面も滑りやすくなるので、歩行の際には特に注意してください。
歩行時に気をつけるべき転倒対策
12月の北海道では歩道や道路が凍結し、転倒しやすくなります。
歩くときは急がず、ペンギン歩きのように小さな歩幅で足の裏全体をつけながら歩くのがポイントです。
滑り止め付きの靴を選ぶことで滑りにくくなります。
特に階段や横断歩道、建物の出入り口付近は凍結している場合が多いので慎重に行動しましょう。
両手をポケットに入れず、バランスをとりやすくするために手を少し開いた状態で歩くのも効果的です。
12月の北海道で雪を楽しむための服装と持ち物

12月の北海道は本格的な雪の季節に入り、気温も一気に低くなります。
雪や寒さをしっかりと楽しむためには、準備がとても大切です。
防寒対策や雪への備えを忘れずに、快適に過ごす工夫をしておきましょう。
必須の防寒着リスト
- ダウンジャケットや防寒コート
- インナーに着るヒートテックやフリース
- 厚手のセーターやトレーナー
- 裏起毛のパンツやタイツ
- 手袋
- ニット帽
- マフラーやネックウォーマー
- 耳当て
- 厚手の靴下
12月の北海道では、外気温が氷点下になることも多いため、インナーからアウターまでしっかり防寒対策をしましょう。
首元や手先、頭など冷えやすい部分もきちんと保温することが大切です。
雪対策の靴とアクセサリー
アイテム | ポイント |
---|---|
防水ブーツ | 防滑ソール付きで滑りづらい。雪や水が染み込まない素材がベスト。 |
滑り止めスパイク | 靴に取り付けるタイプの簡易スパイクで、凍った道でも安心。 |
レッグウォーマー | 隙間風や冷えやすい足元をしっかりガード。 |
シューズカバー | 突然の雪や融雪水から靴を守る。 |
雪道の歩行は想像以上に滑りやすいので、足元の装備は特に重視しましょう。
普段履きなれたスニーカーだと滑りやすいので、専用の防水・防寒ブーツが安心です。
旅行や観光時に便利なアイテム
北海道の雪景色を思い切り楽しむためには、ちょっとした工夫アイテムがあると快適さが増します。
- カイロ:ポケットや靴の中に入れて使うと、長時間の外出でも体が冷えにくいです。
- サングラス:新雪は太陽光を強く反射するので、目の保護に役立ちます。
- 小型の折りたたみ傘:突然の雪や吹雪にも対応できます。
- リュックカバー:雪や雨から荷物を守ります。
- ジップロックや防水ポーチ:スマートフォンやカメラなど電子機器の防水に便利です。
歩く際には両手が空くようリュックやショルダーバッグを活用し、転倒防止にも配慮しましょう。
また、公共交通機関内は暖かいので、脱ぎ着しやすい服装にしておくと便利です。
12月の北海道の雪を活かしたおすすめイベント

12月の北海道は、本格的な雪の季節を迎え、さまざまなイベントが開催されます。
銀世界が広がるこの時期ならではの体験が豊富にあり、観光客や地元の人々にも大変人気です。
雪がつくりだす幻想的な景色や季節限定の催しを楽しみながら、冬ならではの思い出を作ることができます。
さっぽろホワイトイルミネーション
さっぽろホワイトイルミネーションは、札幌市内の中心部で毎年開催される冬の風物詩です。
大通公園をはじめ、駅前通りや南一条通など、街が一面キラキラと輝く光で彩られます。
雪が降り積もったイルミネーションは一層幻想的な雰囲気を醸し出し、特に夜にはカップルやファミリーにもおすすめです。
- フォトスポットが多く、写真映え抜群
- 歩きながら楽しめるので、ゆったりと巡るのも魅力
- 近くにはカフェや飲食店も多く、寒さしのぎも安心
アクセスも良いので、観光ついでに気軽に立ち寄れるのもポイントです。
はこだてクリスマスファンタジー
函館で開催される「はこだてクリスマスファンタジー」は、赤レンガ倉庫群の前に巨大なクリスマスツリーが登場するイベントです。
夜になると雪が舞い落ちる中で、大きなツリーが美しくライトアップされます。
毎晩行われる花火の打ち上げも人気のひとつで、ロマンチックな雰囲気に包まれます。
開催期間 | 場所 | 特徴 |
---|---|---|
12月上旬〜25日ごろ | 函館ベイエリア | 巨大クリスマスツリーと花火 |
家族連れやカップルで訪れるのにぴったりのイベントです。
ツリーの点灯式やグルメ屋台もあり、函館の冬の雰囲気を存分に体感できます。
冬の温泉地と雪見風呂体験
北海道の冬といえば、雪見風呂が外せません。
雪がしんしんと降る中、露天風呂に浸かる贅沢なひとときは、寒い季節ならではの体験です。
特におすすめの温泉地は以下の通りです。
- 登別温泉:湯量豊富で宿泊施設が充実
- 定山渓温泉:札幌からのアクセスが便利
- 湯の川温泉:海辺の雪景色が楽しめる
どの温泉地も個性的な宿や地元ならではのグルメが楽しめ、心も体も温まるひとときが過ごせます。
雪景色を眺めながらゆっくり湯に浸かれる贅沢な体験は、北海道の冬旅の醍醐味です。
12月の北海道で雪を満喫するための旅行計画のコツ

12月の北海道は、本格的な冬の始まりとなり、町も自然も一面の銀世界に包まれます。
旅行を最大限楽しむには、雪の状況や移動手段、季節ならではの注意点を押さえることが大切です。
事前準備をしっかり行えば、北海道ならではの雪景色やウィンタースポーツを存分に楽しめます。
天候・積雪情報の確認方法
12月の北海道は地域や標高によって積雪量や降雪状況が大きく異なります。
旅行の前には最新の天気予報や積雪情報をチェックすることが重要です。
- 気象庁の公式ホームページで毎日の天候や降雪量を確認できる
- 北海道各地のライブカメラで現地の様子をリアルタイムで見る
- スキー場公式サイトなどで積雪や路面状態、イベント情報を確認
また、スマートフォンのアプリでも雪や道路情報がわかるので、移動中も常に最新情報を把握しましょう。
スケジュールの立て方
冬の北海道は、豪雪や予想外の天候変化による交通の遅れに注意が必要です。
ポイント | おすすめ理由 |
---|---|
余裕のあるスケジュールを組む | 突然の降雪で移動時間が延びることが多いため |
日中の移動を中心にする | 日没が早く、夜間は道路が凍結しやすいので安全のため |
計画に柔軟性を持たせる | 天候による予定変更に対応しやすくなる |
観光地やアクティビティへの参加時間も、雪の状況を考慮しながら調整しましょう。
宿泊施設選びのポイント
寒さが厳しい12月の北海道では、宿選びも大切なポイントです。
暖房設備や館内のバリアフリー対応、駐車場の除雪状況などを事前にチェックしておくと安心です。
温泉施設がある宿泊先を選ぶと、冷えた身体をしっかりと温めることができます。
また、主要駅やバス停に近い宿を選ぶと吹雪の日の移動もラクになります。
スキーヤーやスノーボーダーは、ゲレンデ直結の宿泊施設や、スキー用具の乾燥室があるかどうかも確認しておきましょう。
12月の北海道の雪がもたらす魅力ある風景と楽しみ方

12月の北海道は、本州とは一味違う冬の表情を見せてくれます。
雪が積もり始めるこの季節、街並みや自然が一気に幻想的な銀世界へと変わります。
白く覆われた木々や建物、道端の雪景色は、多くの人の心を引きつける美しさです。
また、澄んだ空気と雪が反射する柔らかな光が、昼夜問わず独特の景色を作り出します。
この時期の北海道は、訪れる人に特別な思い出をもたらしてくれる場所です。
雪でつくられた幻想的な世界は、写真や動画では伝えきれない感動を体験させてくれます。
現地で味わうからこそ、本当の魅力を感じることができるでしょう。